現代は善し悪しを超えて多様化と混迷の時代だ。世代間格差と貧富の格差が拡がり、物事の基準が曖昧で"真実"が見えない時代だとも言える。様々な差別だけでなく、同じ民族間でも理解し合うのが難しい時代を、私たちは進むべき方向を見失なって「羅針盤なき時代」を生きているように思う。そんな時代を様々な角度から改めて展望するのも、あながち無意味ではないであろう。そんな高齢者なりの「老婆心」で開設したブログです。 筆者は政･官･財各界に加えて仏教界･音楽界･ファッションモデル業界まで、多彩な経歴を持つ異色の人物。それぞれの体験を通してリアルで骨太の批判精神と、繊細な感性とを併せ持つ。文化財保護を通じて寺院の古代仏像や仏画に長く関わった。 時代と人間を見る眼は突き刺すように鋭く、他人と群れることや、時代に押し流されることを拒み、独自の孤高路線を歩んで来た。安易な妥協を好まぬゆえ人間が人間であることと向き合い、「短文化」するSNS流の日本語とは異なる本来の日本語に強いこだわりを持って、「歯に衣を着せぬ」論調を展開している。 80歳を目前に医師団が無理だと言う末期の肺癌と膵臓癌を、連続手術で乗り越え奇跡的に生還した。眼と耳に加齢障害があるが、当たり前のことが当たり前でなくなってゆくこの時代を注視し続けている。

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