獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

#日々の出来事

「高齢者だって辛いよ」

「男は辛いよ」は渥美清が演じた有名なシリーズ映画だが、その主人公"フーテンの寅さん"ならずとも、今や巷に溢れている高齢者も更に辛いのだ。格好わるく嘆くのはよそうと思っていたが、今更意地を張っても誰も認めてくれそうもないから本音を吐露する羽目…

小便顛末記

高齢者は身体機能全般が衰退しているので、日常生活の不便や不自由が一つや二つではない。三つや四つで済んでいる御仁はまだ恵まれている方で、私自身改めて数え上げるとその数の多さに驚愕する。よくもまあ生きているものだと感嘆せざるを得ない。不便や不…

蓼食う虫の話

古来「蓼食う虫も好き好き」と言われる。人間の趣味・嗜好は際限がなく、俗に言う「ゲテモノ好き」の類いが広く世に蔓延している。自分一人で悦に入っている間はいいとして、厄介なことに好きが高じると見境なく他人に自慢したり、勧めたがるので"はた迷惑"の…

「疑似民主主義国家」

新型コロナウイルスの感染拡大が止められない。感染拡大が明らかになる中で、その感染拡大を税金を使って助長した我が国政府が、今度は一転して「緊急事態宣言」やら「非常事態宣言」を持ち出した。能面の如き「仮面づら」で、事の次第を理解しているとは到…

茶番政治いつまで

菅政権の不人気が沸騰寸前だ。国民の誰にも知られず、誰にも期待されずに、安倍前総理の突然の辞任劇のどさくさに紛れて登場した菅義偉現総理だが、登場から日が浅いにも関わらずここまで不人気な政権も珍しい。何やら誰も期待していなかった真相が、いわず…

老人日記(13)

東京にも雪が降るという予報が出て毎度お馴染みの大騒動にお目に掛かるのかと思ったら、"大山鳴動ネズミ一匹"にも到らなかった。良かったのか、悪かったのかのは判らないが、人の世同様にお天気も大いに気まぐれらしい。凡そ宛てになるようでならぬのが現代…

生きている実相

人間年齢を重ねると色々な条件が増えるものだ。まずもって身体機能の衰退は否応なく現実になる。齢80ともなればその症状が多種・多彩に重なって、言うなれば"百花繚乱"の趣になる。悲観的・悲劇的に捉えれば文字通り"死にたくなるほど深刻"なのだが、そんなこ…

民主主義の化けの皮

アメリカ・トランプ政権の断末魔が荒れ狂っている。元々正常ではない"おつむ"の持ち主が、こともあろうに世界の超大国で民主主義の殿堂の如くに思われていたアメリカ合衆国の大統領に当選した。理想主義の旗を高々と掲げた前オバマ政権とは、文字通り天地に余…

新年事始め

世の中がどうあろうと老々世帯の我が家は何事もなく平和に新年を迎えた。特に新しい年を迎えようとの希望や念願があってのことではないが、何もせずとも自動的に新しい年が始まった観が強い。高齢者の年明けは誠にのんびりしたもので、特別の感慨もないまま…

行く年来る年

朝から快晴の大晦日になった。何はなくとも晴れた青空は気持ちが良い。昨日30日は雨の予報が東京多摩地区は小雪がちらついたそうだ。ガラス越しにベランダの向こう側を凝視したが、視聴覚に支障がある病人高齢者の目では確認できなかった。厚い雲に覆われた…

年の瀬

高齢者には凡そ実感が乏しいが何やら"年の瀬"になった。新型コロナウイルスの猛威に振り回されての情けない"年の瀬"である。世界は未だその新型コロナウイルスから抜け出せないが、感染拡大の第3波に突入しても我が国は依然として「非常事態」ではないらしい…

呑気な年末の呑気な緊急入院

年末の緊急入院が初めてではない"前科者"だが、今度もまた久しぶりにその再来となった。お世辞にも喜ばしいと言えることではないが、新型コロナウイルス感染拡大が第3波に突入した渦中での緊急入院は異例ずくめである。医者が緊急入院と判断した重症患者でも…

増える「喪中欠礼」減る「年賀状」

師走12月になって、暇な高齢者はそろそろ年賀状の用意を始める季節だ。「年賀状発売中」の赤い幟が風にはためいては居るが、何故か今年はその気になれない。例によって今年も「喪中欠礼」の葉書が増えた。比例して購入する「年賀はがき」の枚数が減る。否応…

緊急入院

再発肺癌の容態が急変して、急遽緊急入院との診断が下った。本日午後にベッド搬送されて入院する。そのため暫く、或いは永久的に、ブログをお休みにします。何卒ご諒承下さい。 獨庵拝記

黄葉前線と「新型コロナウイルス」

我が家の目の前の天然雑木林全体が黄色くなった。早々に葉を落として裸の枝を晒している木々もあるが、執念深く緑を残している木々もあり、隙間がない密林状態の森は様々な色が混じり合う多色模様の絨毯のようだ。風が吹く度にチラチラと枯葉が舞い、その中…

NHKの日本語に違和感

毎日のように視聴している公共放送NHKが可笑しい。以前から気になって再三指摘しているが、ニュース番組でのアナウンスが常識を欠いている。特に若い女子アナの言葉遣いが「滅茶苦茶」だ。長い歴史を持つ巨大組織で、数多くの管理職職員が居る筈なのに、誰も…

コロナ禍の師走

冬らしい朝冷えの師走がスタートした。「師も走り出す」と例えられた繁忙期に突入する季節なのだが、今年は何やら「様変わり」が著しい。まずもってその筆頭に挙げねばならないのが「新型コロナウイルス感染拡大」だろう。人間世界を覆い尽くして"ほくそ笑む…

老々また楽しからずや

長閑である。高齢者夫婦の日常は好むと好まざるとに関わらず、間が抜けて長閑である。当人たちにその意識は皆目ないのだが、当事者意識から離れて他人目線で眺めればいたって長閑である。やることなすことがスローモーで、立ち居振る舞いのすべてがヨチヨチ…

広い空の下に

世の中に妙なことや白々しい嘘が蔓延している。「国民の命と暮らしを守る」とする政府が、その言葉とは裏腹に「Go Toキャンペーン」を中止しない。危機的状況に追い込まれている観光業や飲食店などに配慮する余り、肝心の国民の命が"野ざらし"状態だ。経済を…

枯葉の風情

冬が目の前に迫り晩秋風景竹縄である。街中に「年賀状発売中」や「クリスマスケーキ予約受付中」などの幟が目立ち、この時期にしては温かい師走の風に吹かれて揺れている。早くもすっかり葉を落とした街路樹が多いが、黄色い銀杏は日当たりの善し悪しで色合…

人生の長短

人間の一生が長いか短いかは軽々に口に出来ない。人それぞれと言えば聞こえが良く耳障りが良いが、誰も自分のことなのに決められない。昨今の高齢化社会ではみんなが当事者で、"部外者面"できる人をまず見掛けない。実際の年齢と無関係にまだまだ生きるであ…

来る日と去る日

"光陰矢の如し"とは使い古された表現だが、老い先が秒読み段階に入りつつある高齢者には身に沁みる言葉の一つだ。何もせずとも今日一日が終わり、同様に何もせずとも明日はやって来る。毎度お馴染みの同じ事の繰り返しのようであり、その実同じ日は決してな…

嘘と軽薄と芸能人

この時代を象徴するキーワードは何だろうと考えたら、真っ先に脳裏に思い浮かんだのがタイトルの「嘘と軽薄と芸能人」だった。世に流布するニュース情報から、この三つを除外したら何が残るだろうか。特にテレビやネットが伝えている情報は、悪いが一昔前に…

「Go Toキャンペーン」の命運

我が国政府が鳴り物入りでスタートさせた「Go Toキャンペーン」が早くも頓挫の雲行きだ。「Go Toイースト」共々暗礁に乗り上げた様相になった。そもそも誰が考え、誰が思っても可笑しげな制度を、大層の税金を投入して実施したのだから行き詰まらない方に無…

黄葉錦の季節

世に言う秋の風物詩は「紅葉」である。しかし、自宅の目の前の天然の森は紅くはならない。全体に黄色が主体で茶色系に色づく。しっかりと緑のまま踏ん張る木々もあって、ごく一部の紅色がアクセントになって、文字通り天然の「錦の絨毯」になる。ゆえに我が…

新型コロナウイルスの長い一日

タイトルを「新型コロナウイルスの長い一日」としたが、言うまでもなく一日は24時間と決まっている。実際に長い一日や短い一日が存在するわけではない。けれども人間生活は奇妙なもので、途轍もなく長いと感じる一日もあれば、何故か極端に短いと感じる一日…

大河ドラマの時代認識

現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟が来る」が佳境だ。人気度や視聴率には興味がないが、何とはなしに見ていて小首を傾げざるを得ない場面に時折出喰わす。描かれている時代が戦国時代だとしても、身分制度が厳格な中世に名もなき一般庶民が時の将軍や天皇と事…

コロナウイルス感染拡大第3波

連日報道される新型コロナウイルス感染拡大が、愈々第3波の様相を帯びてきた。政府は保守政権の面目躍如で業界寄りの姿勢を変えないが、戦時中の"大本営発表"の如く政府が面舵を切った暁には大抵手遅れになっている。政治を信用するも信用しないも個人の自由…

好き嫌い人生

人間生きていれば色々な好き嫌いが生じる。人それぞれなので各人各様だと思うが、理屈をつけても善悪や正邪と好き嫌いは一致しないようだ。味と言っても何も食物に限った話ではない。人間同士の場合もあろうし、生き方や職業についての場合もある。暮らしそ…

快晴の温暖日

世に"11月小春"という言葉はあるが、どう見てもとても11月とは思えない快晴の温暖日だ。地球が間違えたとしか思えないが、直接尋ねるわけにはいかないのが悩ましい。不都合などあろう筈がなく、健康でありさえすれば陽気に誘われて銀杏並木でも歩きたい衝動…