獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

グルメ・食道楽

田舎蕎麦と小鯛の笹漬け

善し悪しは兎も角として日本人家庭では正月料理は矢張り「おせち」だろう。見るとはなしに目にしたBSテレビで「和食」のドキュメンタリー番組があった。例年のことながら年末・年始は"アホバカ番組"のオンパレードの趣で、矢鱈にうるさいのでテレビは休眠する…

「旨い」と「甘い」

味がするのは食べ物とは限らない。私たちが日頃何気なく親しんでいる日本語も、実に様々な"妙味"に満ちている。同意語の数の多さと変化の多彩さは、永い年月日本人が創意・工夫を施してきたピカピカの「文化遺産」だ。けれどもそのことに気づいているのは残念…

麺の涼味

連日の猛暑はいい加減うんざりだが、せめてもの涼味を求めるには麺がいい。氷菓は一過性のため一瞬で消え去るが、お馴染みの夏の定番「冷やし中華」を始め盛り蕎麦などの日本蕎麦、伝統のそうめん等々は健在だ。5月頃から我が家の朝は麺類と決まっている。出…

味気ない音楽と味覚

長雨の後の猛暑である。コロナウイルスが威力を減じずに、人間世界の懸命な努力にも関わらず相変わらず勢力を維持し続けている。旧盆が近づいて例年なら故郷への帰省や、バカンス旅行に盛り上がる時候だが、今年はすっかり様変わりの様相だ。またぞろ外出自…

即席麺今昔

インスタントラーメンという言葉が世に誕生して久しい。その誕生時を知っているお方は私同様に相当お年を召した方々になった。現在の日本人の大半は生まれた時には既に身近に各種のインスタントラーメンがあった。誰でもお湯を注げばすぐに食べられる便利さ…

饂飩と蕎麦

私たちが毎日お世話になっている日本語は、簡単なように思えるが実は意外なほど複雑で奥が深い。別に国語の学習が目的ではないが、普段口にしている食事についても話し言葉は日常的でも、タイトルの文字がすらすらと書ける人は多くはないだろう。国の教育方…

ラーメン今と昔

ラーメンは言うまでもなくラーメンである。良くも悪くも日本人なら知らぬ人は居まい。「ラーメン 【拉麺】(中国語から)中国風に仕立てた汁そば。小麦粉に鶏卵・塩・梘水かんすい・水を入れてよく練り、そばのようにしたものを茹ゆで、スープに入れたもの。…

人生の味

味覚は人間が生きていく上で欠かせない要素の一つだ。人間に限らずあらゆる種類の生き物は無我夢中でひたすら喰う。生きるために喰うのか、喰うために生きているのかが分からない位によく喰う。何も考えずに喰うのか、何かを考えながら喰うのかは不明だが、…

普通とグルメの違い

人間誰でも美味しいものを食べたいと願っている。異色派には俗に言う「ゲテモノ」の類いを好んで食べる人達も居るようだが、それらの人達を普通だとは言わないし、普通だと思う人も少ないだろう。普通とはごく当たり前の常識的範囲内の食事を美味しいと感じ…

老人日記(3)

老人は物忘れが激しい。ブログの駄文も書きかけていて、何を書くのか忘れることがたまにある。昨日は2020年2月2日で2が4個並ぶ面白い日だった。そんなつまらないことは良く憶えているのに、肝心のことになると些か心許ない。それもこれも"寄る年波"でしょう…

美味とグルメ番組

「豊かで便利な時代」はグルメ・ブームだ。今や民放テレビに限らず、公共放送NHKさえ率先して食通番組を放送する時代になった。一昔前まではグルメ番組と言えば、メジャーではない「テレビ東京」と相場が決まっていた。売れなくなって暇なタレントを使って、…

正月料理

正月三が日が過ぎても我が家は当分正月である。例年恒例だが肺癌と膵臓癌の手術が連続した一昨年と、術後の昨年はさすがに食欲が落ちて目で楽しむだけで終わった。曲がりなりにも健康が回復した今年は、正月前から「喰うぞ!!」と意欲・食欲共に満々で楽しみに…