獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

猛暑の峠

 余り宛てにはならないが、気象庁の天気予報だとどうやら今週が猛暑のピークらしい。連日の猛暑はコロナウイルスの感染が再び増加に転じたというニュースと共に、お馴染みにはなったもののいい加減食傷気味である。出来得ることなら身近にならずに、親しまずに過ぎ去って欲しいと願うのは私だけではないだろう。

 偶然性に気まぐれ現象が加わって予想を超える展開を見せる気象だが、人為的要因が遠くで関与している点ではコロナウイルスに酷似するらしい。どちらも余計に暑さが増す類いの話で、言葉に接するだけで気が重くなる。涼しく感じる話題に乏しい昨今だが、世界の政治も米大統領選を皮切りに"うっとうしい"話題ばかりだ。

 覇気に欠ける老人候補者がああだこうだ言っても、凡そその言葉に真実味が感じられない。海の向こうの話だと大して気にも止めなかったが、我が国の役立たず野党がまたぞろ合流だか合体だかをするらしい。このうだるような猛暑の中で、頭ばかりか心身共にイカレている連中は手に負えない。文字通り"箸にも棒にも引っ掛からない"。

 どうしてこうも"うっとうしい"輩が登場して、文字通りの"うっとうしい"現象ばかり話題になるのか不可思議千万である。少しなりと涼気を感じる話題と言えば将棋の藤井棋聖のみの観がある。天才少年として登場以来世の中の期待を一身に背負って、その期待に応え続けている。やたらに我楽多の類いばかりが目に付くこの時代に、一服の清涼剤的存在だ。日々欠かすことがない鍛錬と精進に感動させられる。

 天然の気象は8月の足音が弱まるにつれて涼しさが戻ってくるだろう。誰も何もしなくても繰り返される大自然のリズムとパターンである。引き換え人間世界はどうであろうか。進歩だ、進化だと騒がれる割に、私たち人間の中身は変わっていない気がする。相も変わらず同じ問題を抱えて堂々巡りを繰り返している。

 暑さは多分に人間生活が要因となって過酷さを増しているので、少しだけ人間生活を変容させることで防げるのに誰しもが言うだけで実行しようとはしない。それで連日の暑さを嘆いても何も変わらない。賢い割にバカな愛すべき人間様だが、大自然が秋風を連れて来てくれるまではひたすら我慢である。