獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

コロナウイルス感染拡大第3波

 連日報道される新型コロナウイルス感染拡大が、愈々第3波の様相を帯びてきた。政府は保守政権の面目躍如で業界寄りの姿勢を変えないが、戦時中の"大本営発表"の如く政府が面舵を切った暁には大抵手遅れになっている。政治を信用するも信用しないも個人の自由であり「自己責任」だから、実際にどう対処するかは各自が決めねばならない。

 欧米各国で急拡大の様相なので、早晩我が国もと思っていた矢先のことで驚きはない。屁理屈とはよく言ったもので、どんな物事にも付けようと思えばそれなりの理屈をつけられる。子供の喧嘩で負けた時の言い逃れ同様信憑性は極めて低い。政治がやることと言えば概ねその程度の口実を並べるだけと、大抵相場は決まっている。

 その程度の屁理屈と口実を揃えるだけの国会議員を、大仰な民主主義の選挙で私たちは選んできた。自分たちが選んだ議員諸公が仕事が出来るか否かを問おうとする動向も、その気配さえ見当たらない。与野党ところを変えてもどうせ同じだろうと国民は納得し切って批判さえ起きない。行政の実務は放っておいても自治体が始末してくれる。

 新型コロナウイルス感染拡大の最前線東京都は、幸い抜群の人気を誇る小池百合子知事である。その並々ならぬ行政手腕で何とかしてくれるとの暗黙の期待が政府にはある。どう悪く転んでも地元自治体に任せておけば、閣僚や国会が責任を問われることはない。地元自治体の顔色を窺ってから仕事をすれば楽だし責任がない。

 かくして新型コロナウイルス感染拡大は急ピッチだ。政府の判断を待たず早晩医療体制が崩壊するだろう。医療現場の悲鳴を聞こうともせず、「Go-Toキャンペーン」や「Go-Toイースト」を精力的に推し進めるこの国の政府は正気か。緊急事態の発生まで模様眺めで、毎度のことだが"ちぐはぐ"とアンバランスが仲良く同居している。

 世界を覆うこの新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、それでも来年に延期された「東京オリンピック」を開催するのだという。こちらも"ちぐはぐ"とアンバランスが、お手々つないで仲良く同居している。IOCのバッハ会長は余程の裏金を手にして、今更中止とは言えないのだろうと拝察する。

 世の中は何がどうなっているのかよく判らないが、結果責任を求められるのは常に国民である。内閣総理大臣ではなく、担当大臣でもない。況してや国権の最高機関とされる国会が責任を負った話など聞いたことがない。象徴天皇は当たらず障らずのことを言っておけば、その地位を脅かされることなど一切ない。全て安泰で"真ん丸ハッピー"である。

 さて新型コロナウイルス感染拡大とどう付き合うか、ここら辺りが"自分流"の思案の為所(しどころ)である。