獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

世の中の不思議

 世の中には色々な不思議がてんこ盛り状態だ。辻褄が合わない話がゴロゴロしているのに、それでも安倍総理の長期政権は揺るがないし、国民は何事もないかのような顔をして毎日を過ごしている。ものの本に依ればこれが「平和」という状態らしい。物わかりが良い御仁は兎も角として、脳みそが硬化している高齢者には何やらピンと来ない話である。

 マスコミ報道によれば、香港のデモが学生のみならず一般市民層にまで拡大しているらしい。死者も出て世界のニュースになっているようだ。伝えるマスコミは真相解明から程遠く、単に表面の事象を拾っているに過ぎない。野次馬的に論評すれば、何とバカげたことをやっているのかとの疑念が拭えない。

 「一国二制度」の真偽は別として、中国共産党一党独裁国家であるのは間違いない。「改革開放政策」で共産主義の"鉄のカーテン"が多少開いたとは言え、異論を認めないことは間違いないのである。その体制下で「民主化」を求めること自体にそもそも意味があるのか。北京の共産主義独裁を打倒しない限り香港の民主化はあり得ない。

 子供でも理解できるであろうその現実を、どういう訳か大人は理解できないらしい。単純に騒いで建造物を破壊しても、喜ぶのは世界のマスコミだけであろう。その皮肉な現実を頭を冷やして考えないと、事態は一向に進展しないだろう。他国のことゆえ、勝手にやればと突き放す以外方策がない。

 他国はさて置いて足下の我が国はというと、どうあがいたって揺るがない安倍政権に対して、芥の如き弱小野党が法案を全力で阻止するのだという。これまた分かりきった話で、誰がどう理屈をつけたって与党と野党の議席数を見れば一目瞭然である。出来もしないことを平然と口にする野党党首を、一体誰が信じるというのか。バカも休み休み言え。

 公共放送NHK大河ドラマ視聴率が6.1%だそうな。恐らく認知症の高齢者とその予備軍が見ているのであろうが、これほどつまらないドラマをそもそも制作する意味があるのかを問いたい。主役の大根役者を「これでもか」とばかりに見せつけて憚らない公共性とは一体何のことか。視聴料を強制徴収する権利がNHKにあるのなら、このつまらないドラマを強制的に見せられている視聴者の権利は誰が保証するのか。

 合点がいかない、納得できないことは留まりなくある。いちいち腹を立てていたら脳みそが沸騰しそうである。寄る年波とは良くしたもので、年の功で「知らぬ顔の半兵衛」を決め込んで辛うじて生存している。季節は早くも歳末の気配濃厚で、目出度くても、目出度くなくても、同じように年が暮れて新年が訪れる。「平和でお目出度い」正月の到来となるのである。