獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雪桜

昨日までの暖かさが一転して、今朝から東京は雪になった。一面の銀景色になり、折から咲いている桜が見えなくなっている。何も可もが白一色で、雪国では珍しくない景色も、東京では珍しい部類だ。「雪桜」という言葉があるのかどうか興味を覚えて、「広辞苑…

老人日記7(コロナ・ウイルス)

世を挙げて「コロナ・ウイルス」の脅威に晒されている。先進国、後進国の別なく、世界が脅える異常事態である。暫くはなりを潜めていたメガ都市東京も、急に増えだした感染者数を受けて急遽外出の自粛要請になった。不要・不急の外出は控えて、自宅でおとなし…

ホームの桜

先日肺癌再発のためのPET検査で、横浜線の相模原駅を訪れた。生憎風が強い日だったが、高幡不動駅から京王線へ乗車し、終点の八王子駅でJR線へ乗り換えた。両線の駅が別個なので5分程度歩かねばならないが、病人の哀しさで息切れがひどく10分以上の時間を費…

居眠り症候群

桜が一斉に開花するこの季節は日差しが暖かい。吹く風は時折冷たいが、ガラス越しの陽光は文字通りの「春本番」だ。白や薄紅色、濃いめのピンクなど、一口に桜と言っても結構多彩で、古木あり、若木ありでその変化も楽しめる。もう一つおまけを言えば、高齢…

短文化社会の現状

先頃パソコンがダウンしてWindows 10の再インストールが出来なくなった。マイクロソフトへ問い合わせようとサポートへ連絡した。電話での問い合わせの方が早いのは承知していたが、難聴の高齢者は電話が使えない。やむなくメールで丁寧に状況を説明して問い…

命を削り命を見つめて

人間生きているということは実に不思議なことだ。健康で溌剌とした毎日を送っている人は多分気づかないと思うが、鼓動は刻一刻と迫り来る「終末」へと向かって、死へのステップを踏み続けている。重篤な癌を患い幸運に生き長らえたとしても、いつ何時訪れる…

人間の幸せと日本文化

人間の幸せって何だろうと、ふと思うことが多くなった。年輪を重ねた精もあるが、必ずしもそうとばかりは言えないところに今の時代や世相が関係している。人はそれぞれに考え方や感じ方が違うので、一概に同じテーブルで論じるには無理があるが、世代や人種…

桜の季節

昨日「桜あんパン」について書いた。途端にアクセス数が急上昇した。別に発売元の銀座木村屋總本店の回し者や親戚ではないので、正直びっくりした。ごく有り触れた「あんパン」の話で、取り立ててどうと言うことはないつまらない話なのに、多数の人達が興味…

桜あんパン

日本人なら「あんパン」を知らぬ者はいないだろう。最近は米のご飯よりもパン食を好む人が多いと見えて、街中のパン屋さんはどこの店も溢れるばかりに多種類のパンが店内に鎮座している。フランスあり、イギリスやドイツなどに加えてアメリカンスタイルや北…

老人日記(6)

いつもは気儘な老人の身辺が急に慌ただしくなった。そんな訳で不本意にもブログが一週間のお休みとなった。何卒ご容赦を乞う次第である。 何分にも肺癌と膵臓癌の術後患者ゆえ欠かさず定期検診を受けているが、この度のCT検査で「肺癌再発の疑い」が確認され…

立ち止まらない社会

私達が今を生きている現代社会は「豊かで便利な社会」だとされている。我が国は先進国で、商工業の生産性向上によって国民所得は増えて豊かになったと聞かされる。大都市の商店街は人で溢れ、ありとあらゆる商品が所狭しと並べられている。テレビに映し出さ…

サラリーマン社会

一口にサラリーマン社会と言っても、実に多種多彩な時代になった。一昔、二昔前には予想すら出来なかった生活実態が現実になっている。植木等が一世を風靡した「無責任時代」の代名詞がサラリーマンだった。事ほど左様に生活が保障された"気楽な稼業"であっ…

老人日記(5)

現代社会は誠に奇妙適烈である。暇な老人がブログを書いて、そのブログを読む奇特な方々が居る。妙な循環で世の中が廻っている。そう思いつつも日々去来する様々な感慨を綴っている。更に妙なのは何ら制約はないのに、何故か毎日何某かの文章を書くことがま…

弥生の木々と人間模様

弥生3月がスタートした。いつもにも増して出会いと別れが交錯する季節である。目の前の森も葉を落とした"枯れ木の風情"から、下草が青みを増して木々の蕾みが心なしか少し大きくなったように感じる。時に吹く強い風に枝が揺れて、しなりながら生きているのを…

人の心と時代の移ろい

移ろい変わりゆくのは季節だけではない。人の心も変幻自在に移ろう。季節ごとに咲く花が入れ替わるように、人や世の中も想像を超えて移り変わるようである。現代社会は自然と人工のせめぎ合いの様相が濃厚で、今まで「普通」と思われていたことが、気がつく…

弥生の雨

朝からの雨脚が弱まり、春雨模様の霧雨状態に変わった。高層住宅の8階から眺める彼方は灰色に煙って何も見えない。目の前の葉を落とした裸の森に降り注ぐ霧雨が、時折吹く風に揺れて白いレースのカーテンが揺れているようだ。物音は消えて暫しの静寂に包まれ…

新型コロナ・ウイルスの脅威

新型コロナ・ウイルスの拡散が止まらない。世界中の多くの人が出入りする東京ならいざ知らず、遠く離れた北海道で「非常事態宣言」まで出た。どうにも留まるところを知らない様相だ。本家中国と我が国のみならず、今や世界中に拡散した。単なる一時的な流行病…

「優しさ」の勘違い

子供と大人の世界に限らず、男と女の世界でも「優しさ」が持て囃される。"豊かで便利な時代"はそれほどまでに「優しさ」が欠乏した時代なのであろうかと、時々不思議な感慨を覚える。確かに肉親や他人を殺傷する刑事事件が続発し、テレビや新聞、週刊誌など…