獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

冬到来

カレンダーは11月最後の日だが、一足早く冬将軍がやって来た。今朝の東京は今シーズン最も冷え込んだ朝を迎えた。私が住む内陸の多摩地区は都心に比べて1~2°気温が低いので、今朝の気温は2°だったらしい。病み上がりの高齢者は無理して外へ出ることもないの…

秋の名残

降り続いた雨が止み久しぶりの青空が広がっている。雨に煙っていた間はよく見えなかった木々の彩りが、目に沁みるほど鮮やかに姿を現した。一口に紅葉と言っても、楓などの鮮烈な赤もあれば、銀杏のような鮮やかな黄色もある。自宅の目の前に拡がる小さな森…

芸能界と芸能人

時代が変われば世の常識が変わるが、変わらぬものもある。今も昔もスターを夢見て芸能界に憧れる女性群像である。華やかな世界で羽ばたきたいと願うのは多くの少女たちの夢で、芸能界が大衆化して身近になったので"我も我も"との思いが強まったようだ。 私は…

日本語の妙

日本語は誠に面白い。せっかく日本人に生まれながら、この最大の文化遺産に気づいていない人が圧倒的に多い。新しく指定された「世界文化遺産」には長蛇の列を作っても、一番身近にある文化遺産には気づかず、興味や関心もないらしい。 行政の仕組みがそもそ…

道連れ

一口に「道連れ」と言っても様々ある。一番身近な道連れは亭主や女房だろう。血を分けた肉親とは言っても、親や兄弟はやがて側から離れていく。幼少時には最も身近であっても、自身の成長とともに次第に距離が遠くなる。 それに引き替え夫婦という人間関係は…

雨上がりの晩秋

珍しく長い雨が上がった。朝方まで降り続いた雨が止んで薄日が漏れ出すと、色づいた木々の葉に残る雨滴が艶を帯びて輝き出す。ガラスの破片が飛び散ったようにキラキラと光って、息を潜めていた色づいた葉が急に生気を帯びたように、命のトレモロを奏で始め…

「桜を見る会」の笑いぐさ

安倍総理主催の「桜を見る会」が話題である。国会はまるでこの話題だけが国事・国難であるかのように、連日野党側の追求が続いている。それに便乗したマスコミが騒ぎ立て、毎度お馴染みの有識者とやらがぞろぞろ出てきて、勝手に"唯我独尊"の屁理屈を並べ立て…

消え失せた品格

この国から「品格」が失われて久しい。取り分け"国技"とされるスポーツの大相撲は、引退した横綱朝青龍を思い出すまでもなく、モンゴル勢の現役横綱白鵬の勝負が汚い。勝つためなら"形振り構わぬ"態度が再三眼につく。 「品格」を損なう取り口や決まり手を放…

晩秋の雨

今日は朝からの雨だ。気象情報によれば今シーズン一番の冷え込みらしい。目の前にある紅葉した森が雨に煙っている。ありふれた表現だが、薄墨を溶かしたように煙っている。近くの小さな森や林はぼんやり見えるが、少し遠い低い山は霞に隠れて見えない。 毎日…

愛する人に愛されて

人は誰でも愛を求める。親兄弟の家族愛からスタートして、友情と異性愛へと発展していく。決して特別のことではなく、誰しもが愛を求める長い旅路につく。求めなくても与えられる愛がある反面、求めても、求めても、得られない愛がある。喉の渇きにも似て、…

新撰組150年

今年も残り少なくなったが、幕末の京都で壮烈に生きた新撰組最後の勇士土方歳三が函館の地で死んで150年の節目の年だそうだ。私が住む東京都日野市は、知る人ぞ知る新撰組発祥の地である。鬼の副長と言われた土方歳三は今も一番人気で、市の恒例行事になって…

消えた風情

若い世代の皆さんには無縁かも知れないが、高齢者世代には何かしら心寂しい想いがある。移りゆく時代の常といえばそれまでだが、心象風景と現実の風景との落差に愕然とする。最近戸惑うことが多い市町村名も、平成の大合併とかで古い懐かしい町名が次々に消…

世の中の不思議

世の中には色々な不思議がてんこ盛り状態だ。辻褄が合わない話がゴロゴロしているのに、それでも安倍総理の長期政権は揺るがないし、国民は何事もないかのような顔をして毎日を過ごしている。ものの本に依ればこれが「平和」という状態らしい。物わかりが良…

天国と地獄

宗教の世界は摩訶不思議が実に多い。我が国の母体宗教である仏教を見ても、良くも悪くも「訳が分からぬ」世界や言葉が数多い。海外へ目を転じると殆どの宗教が「一神教」であるのに対して、我が国の仏教は「多神教」である。キリストやアッラーのように、神…

人の世のつれづれ

世の中が変わると人も変わる。変わって良いものがある反面、変わっては困るものと変わって欲しくないものがある。人それぞれに色々な思いがあるだろうが、時代は容赦なく無情に変わり続けている。 科学技術の進歩によって人間の暮らしは格段に良くなった。し…

雪便り雑感

木々が色づき始めた東京とは別に、北の大地には雪が降り始めたという。冷たい雪に寄せる思いは年代によってかなり違うだろう。その違いはそのまま生きてきた時代と道程の違いで、それぞれの感慨の深さと奥行きの違いになる。雪と縁が深い地域で暮らした人と…

去りゆく季節に

急速に秋が深まっている。細長い日本列島だから、北の地方からは雪の便りが聞かれ始めた。狭い東京地方も場所によっては銀杏が黄色く色づいている。桜や欅などの広葉樹種は、赤や茶色に変わった落ち葉が風に舞っている。他のシーズンとは趣が違う"枯葉"の季…

日本人と日本語

私たちは毎日使っている言葉に、どの程度の関心と注意を払っているだろうか。毎度のことだが国会が開会されると、決まって安倍総理をはじめとする閣僚の面々の答弁が耳に引っかかる。失礼だがこの人たちは本当に大学まで行ったのだろうかと、首を傾げざるを…

ブログ開設の思い

人間は種々様々な感情で揺れ動く。人種や老若男女を問わず、富める者も、貧しい者も等しく、喜怒哀楽に彩られて日々を生きている。生きていることが楽しいと感じる人がいる一方で、悩み苦し抜いて人生を放棄したいと考える人もいるだろう。 それら多くの人々…

祝賀御列パレードを終えて

11月10日日曜日の東京の空は、朝から雲一つない秋晴れだった。物事の見方や言い方は様々あるが、一国民の率直な気持ちからすれば「何がお目出度いのか」良く分からない華麗なパレードであった。毎度のことだが、皇室行事に早朝から行列を為して祝福する大勢…

小泉進次郎環境相のスター性

小泉進次郎環境相が良くも悪くも人気である。この人物は何故か不思議だが、衆議院議員に当選した時からこぞってマスコミが追い回している。芸能界の解散した「スマップ」や、現在の「嵐」以上に様々な場面に登場する。国会議員という地位に適任かどうかや、…

巨大中国の不気味

香港のデモ騒動がやむ気配がない。最早騒乱状態と言える日々を、薄笑いを浮かべて眺めている北京の習近平国家主席の胸中やいかにとの趣だ。台湾の総統選挙もそうであった。かつては"眠れる龍"と呼ばれたお隣の巨大国家が、今や「目覚めた巨龍」に変わった。…

秋の足音

今年は台風禍で秋の足音に気づく間がなかった。風情を感じる前に長期停電や水害が相次ぎ、何とも味気ない季節の到来となった。それでも慌てふためいているのは人間様だけで、自然は律儀に季節を変えてくれる。人それぞれに良くても悪くても、何気ない表情で…

渡辺貞夫ニューヨーク「ブルーノート」ライブ

久々に"サダオさん"に接した。と言ってもテレビを通してのことだが、まず驚いたのが御年86歳とは到底思えない、変わらぬ風貌だった。そして何より嬉しかったのが、"サダオさん"の"サダオさん"らしい音楽性だった。ライブの最後に演奏された「花は咲く」のス…

放任される高齢ドライバー

今や高齢者が運転する車の事故がない日がない。それでも黙認され放置されて、多くの認知症寸前の高齢ドライバーが堂々と公道を走っている。日常的に眼にするこの光景だけ見れば、この国は規律ある法治国家の先進国だとは到底思えない。誠に不可思議極まりな…

菊の季節

今年もまた菊の季節になった。今年は特に新天皇のご即位があり菊とご縁が深い年になった。正16弁の菊はご存じの如く天皇家の紋章で、皇室と関わりがある全てのものに付されて金色に輝く。その精ではあるまいがこの季節は11月3日の文化の日を中心に、色々様々…