獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

詩人の秋と「レフトアローン」

「秋の日のヴィオロンの」で始まるボードレールの有名な詩を持ち出すまでもなく、秋という季節は時として人を詩人にする。歌心や詩心のあるなしに関わりなく、何故か等しく人を感傷的にするようだ。長月と呼ばれる9月はその名のように月と過ごす時間が増える…

昼下がりの幸福感

やはり朝から晴れた日の午後は気持ちが良い。暑い夏の午後は余り歓迎されないが、日が短くなった長月の頃ともなると夜の仲秋の名月と共に、とても大切に思えるから不思議である。日差しの傾きが深くなって、我が家の三角形のベランダに陽溜まりが出来る。毎…

好都合と不都合

世の中は須く表と裏があるように、世の中の事象には好都合と不都合がついて回る。随分昔の話になるが、とある仏教宗派の頂点に立つ高僧が面白いことを言われた。「人は幸運に恵まれると運が良いと言い、不運に出会すと運が悪いと言うが、信仰心のあるなしで…

秋の夜長

暑い暑いと嘆いていたのが嘘のように急に涼しくなった。人間とは何と"天の邪鬼"に出来ているのだろうと感心しながら、慌てて衣装ケースに仕舞い込んでいた長袖シャツを取り出して着始めた。近年は時期に関係なく台風がやってくるので厄介だが、それがなけれ…

政治の風景

7年8ヶ月ぶりに衣替えした我が国の政界だが、与野党がほぼ同時に総裁選や代表戦をやるのは偶然とは言え非常に珍しい。その結果が代わり映えのする内容になったか否かはご承知の通りである。一見すると何も代わらない感じが濃厚だが、与党自民党に関しては数…

「外出自粛」の様変わり

前安倍政権が掲げた「Go Toキャンペーン」が好調のようだ。菅新政権になっても継続され、一段と規制が外されてタイミング良く折からの4連休が重なった。テレビのニュースで見る限りは、街の雑踏も行楽地の賑わいもコロナウイルス騒動が始まる前の様子と変わ…

高齢者の敬老の日

本日は「敬老の日」だそうな。齢80の高齢者の一人として、どこをどう無理しても「長生きしておめでとう」という言葉は出てこない。社会通念は時代と共に変わるべきで、現実が先行してとうの昔に長生きが目出度い時代は過去形になった。にも関わらず未だ国民…

政治家の資質

安倍長期政権が突然閉幕して、ほぼ同じ陣容の菅新政権が誕生した。ほぼ同じ顔ぶれなのに、菅新総理肝入りの政策や施策が早速動き出した。これまでの歴代政権でも見られた現象だが、何かしら違うと感じるのは高齢者の"早とちり"であろうか。改めて指摘するま…

秋彼岸4連休

前安倍政権が鳴り物入りで推し進めた「Go-Toキャンペーン」に東京が組み込まれて、目玉の経済支援策がスタートする運びになった。関係業界の期待する声とは裏腹に、早速東京都医師会長が反対意見をぶち上げた。賛否両論が激しく交錯する中で、コロナウイルス…

菅新政権発足

実に7年8ヶ月ぶりの政権交代である。その善し悪しは兎も角として、何やら霞が晴れたような気分にさせるから不思議である。政権内部は目新しいものを探すのに苦労するほど"代わり映え"しない。大半が同じ顔の羅列で、"昔の名前で出て来た人"との混成チームの…

カラスの勝手

いつ頃だったか記憶が定かではないが、「カラスの勝手でしょう」という言葉が盛んに飛び交った時期があった。有名な童謡の一節を皮肉にもじったもので、流行語になって広く分布した。今更その古い言葉が脳裏を去来するほど、我が家の目の前の森に大量のカラ…

真実という名の嘘

世に情報と呼ばれているものは多数あるが、その中のどれが真実を伝えているかどうかとなると、果たして何人の人が明確に答えられるだろうか。全ての情報は他人が見たり聞いたりしたもので、その人の主観が少なからず混入しているし、所属するメディアによっ…

天下の悪法「政党助成金」

与党自民党の総裁選と野党立憲民主党の代表選が相前後して行われた。国民が望んで居ようが居まいが、未曾有のコロナ国難に直面しているこの時期に、ノー天気に国会議員の先生方は"選挙ごっこ"に興じた。この光景を見せつけられて喜んだのはマスコミだけで、…

公共放送NHKの疑問

これまでも再三指摘しているが公共放送だというNHKが怪しい。誠に"奇々怪々"なのだが、それを言うマスコミも国民も存在しない。いい加減カビが生えている放送法という法制度を盾にして、凡そ「公共」という概念と縁遠いことを臆面もなくやり続けている。お笑…

去りゆく夏

一つの季節が終わると次の季節が始まる。同じ巡り合いでも春から夏への移行は格別の感慨がないのに、夏の終わりと秋の始まりは何故か様々な感傷が湧く。道端に落ちている蝉の亡骸は物悲しさなしには見れないし、昨日、一昨日までの深い緑が少しずつ黄色味を…

歌手菅原洋一 普通のこと・普通でないこと

世の中には日々様々雑多な事柄が望んでも、望まなくても、遠慮会釈なく訪れる。予期せぬ幸運に恵まれることもあれば、予期せぬ不幸に見舞われて途方に暮れることもある。いずれもが当人の意思とは関わりがないので厄介である。出来得ることなら避けて通りた…

時代の幸不幸

私たちは誰しも親を選べないし、生まれ出る時代を選ぶことも出来ない。生物学的理屈は抜きにして、生まれ出た瞬間からある種の不可抗力を背負っている。自分の努力が及ばないから不可抗力なのだが、その意味で川の流れに似ているかも知れない。「ゆく川の流…

胡散臭い風習

世の中には各種の「胡散臭さ」が"てんこ盛り"状態だが、どれが一番で、どれが二番と区分けするのが難しいほど溢れている。高学歴化が言われ出して、世に"インテリげんなり"が増えるにつれて余計煩雑になったようだ。胡散臭さの有力候補がここにも隠れていて…

老いて尚も歌心

老いて尚も"歌心"を失わない菅原洋一に幸いあれと祈りたくなる。多分に主観的で恐縮だが、最近の歌は歌かと疑わざるを得ないものがやたらに多い。まともに最後まで聴くに耐える歌がない。その反面でどの歌い手も耳障り良く歌が上手だ。お断りするが、上手な…

台風という非常災害

台風の季節になった。現在10号が沖縄と九州に来襲中で、異例の早期記者会見を開いた気象庁によると、「経験したことがない規模の猛威」だそうである。私たち人間が自分たちで招いた自然災害とは言え、人智を遙かに超えて襲い来る猛威には為す術がない。未曾…

馬鹿げた自民党「草競馬」

連日マスコミが伝える自民党総裁選に関するニュースに接して、世の中には何と馬鹿げたことが有り得るものだと妙に感心している。とうの総裁選立候補予定者も予定者だが、それを如何にも重大ニュースのように報じて恥じ入る素振りも見せないマスコミ各社にも…

重病人の体調不良

このタイトルを不思議に思われた方が少なくないだろう。そもそも重病人に"体調不良"があり得るのかという疑問が湧くだろう。かく申す私自身そんなものがあるかと思っていた。ところがいざ自分がその重病人になってみると、そのあり得ないことが実際にあるこ…

アーチストの賞味期限

私たちは毎日の生活の中で食品の賞味期限を気にしながら暮らしている。食品の種類によって違いがあって期限通りのものもあれば、賞味期限が過ぎても美味しく食べられるものもある。中には賞味期限ギリギリか、少し過ぎたくらいがむしろ美味しいものが少なく…

ドングリレースの自民党総裁選

突然がお得意の安倍総理が又々突然辞任を表明して、予期していなかった与党自民党は大慌ての様相だ。寸足らずのドングリ議員が一躍総理・総裁候補に格上げされて、マスコミの派手なインタビューに次々登場している。昨日と今日の違いがまるで天地をひっくり返…