獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

#秋

広い空の下に

世の中に妙なことや白々しい嘘が蔓延している。「国民の命と暮らしを守る」とする政府が、その言葉とは裏腹に「Go Toキャンペーン」を中止しない。危機的状況に追い込まれている観光業や飲食店などに配慮する余り、肝心の国民の命が"野ざらし"状態だ。経済を…

枯葉の風情

冬が目の前に迫り晩秋風景竹縄である。街中に「年賀状発売中」や「クリスマスケーキ予約受付中」などの幟が目立ち、この時期にしては温かい師走の風に吹かれて揺れている。早くもすっかり葉を落とした街路樹が多いが、黄色い銀杏は日当たりの善し悪しで色合…

「Go Toキャンペーン」の命運

我が国政府が鳴り物入りでスタートさせた「Go Toキャンペーン」が早くも頓挫の雲行きだ。「Go Toイースト」共々暗礁に乗り上げた様相になった。そもそも誰が考え、誰が思っても可笑しげな制度を、大層の税金を投入して実施したのだから行き詰まらない方に無…

黄葉錦の季節

世に言う秋の風物詩は「紅葉」である。しかし、自宅の目の前の天然の森は紅くはならない。全体に黄色が主体で茶色系に色づく。しっかりと緑のまま踏ん張る木々もあって、ごく一部の紅色がアクセントになって、文字通り天然の「錦の絨毯」になる。ゆえに我が…

新型コロナウイルスの長い一日

タイトルを「新型コロナウイルスの長い一日」としたが、言うまでもなく一日は24時間と決まっている。実際に長い一日や短い一日が存在するわけではない。けれども人間生活は奇妙なもので、途轍もなく長いと感じる一日もあれば、何故か極端に短いと感じる一日…

コロナウイルス感染拡大第3波

連日報道される新型コロナウイルス感染拡大が、愈々第3波の様相を帯びてきた。政府は保守政権の面目躍如で業界寄りの姿勢を変えないが、戦時中の"大本営発表"の如く政府が面舵を切った暁には大抵手遅れになっている。政治を信用するも信用しないも個人の自由…

好き嫌い人生

人間生きていれば色々な好き嫌いが生じる。人それぞれなので各人各様だと思うが、理屈をつけても善悪や正邪と好き嫌いは一致しないようだ。味と言っても何も食物に限った話ではない。人間同士の場合もあろうし、生き方や職業についての場合もある。暮らしそ…

快晴の温暖日

世に"11月小春"という言葉はあるが、どう見てもとても11月とは思えない快晴の温暖日だ。地球が間違えたとしか思えないが、直接尋ねるわけにはいかないのが悩ましい。不都合などあろう筈がなく、健康でありさえすれば陽気に誘われて銀杏並木でも歩きたい衝動…

歌は世に連れ、世は歌に連れ

季節の深まりと共に高層住宅のベランダから眺める景色も彩りを増している。好天に誘われて戸外を散歩したいと思うが、進行する肺癌が容易にそれを許してくれない。妙な咳が出始めて日中も酸素吸入の助けが欠かせなくなった。嫌が応にも余命を自覚させられる…

鰯雲

秋の日は一日ごとに様々な変化を見せてくれる。何気ない日常の中にも色々なドラマがあることを教えてくれる。移動することなくその場所に在り続ける樹木も、秋という季節を迎えて日々装いを変えていく。昨日と今日が確実に違うのだと気づかせてくれる。同じ…

小さい秋

季節は確実に進んで朝晩の冷え込みが一段と身に応える。一日と言わず野山の風情が変わっているようだ。外出が困難な病人高齢者は高層住宅のベランダから眺める景色が全てで、少し足を伸ばすことが可能であれば色々な秋景色に出会えるのに残念である。丘の上…

豊かな「貧しさ」米大統領選

妙で変な時代はそこかしこで"妙で変な"現象を生んでいるようだ。その最たるものが言わずと知れたアメリカ大統領選挙で、世界の盟主を自認して来た超大国の威信とプライドは今やどこを探しても見当たらない。まるで巨大利権を目の前にして相争う小さな田舎町…

金子由香利を聴いている

外出できない病人高齢者は日がな音楽を聴いている。とは言え難聴で片耳が万全ではなく、眼も片方がぐにゃぐにゃに見える。それでも執拗に音楽から離れない生活をしている。他人は正気の沙汰ではないというかも知れない。満足に聞こえない耳で終日ピアノ・ソナ…

「嘘つき」と「ホラ吹き」のドックレース

愈々アメリカ大統領選前日となった。別段期待感があるわけでもなく、何かしらの楽しみがあるわけでもない。敢えて言えば「世界の盟主」を自認する超大国で、太平洋戦争で敗戦国と占領国に分かれたにも関わらず、戦後70年余を経ても相変わらず"主従関係"が解…

小春日和

朝から晴れて終日「小春日和」の一日だった。身動きが簡単ではない病人高齢者でも、こんな日は自宅を出て動ける範囲を歩きたい衝動を覚えた。久しぶりに、誠に久しぶりに、愛用の杖に支えられて自宅高層住宅を一周する遊歩道を歩いた。秋らしい澄んだ空気を…

終末と向き合う日々

重病高齢者には「明日」がない。春夏秋冬常に「今日」を生きている。今ある命を確かめながら、その命を撫でさすりながら愛しむ日々である。健康である皆さんには当たり前のことも、ギリギリ踏ん張って"今"を生きている身には何も可もが新鮮である。寝たり起…

おかしな時代のおかしな「Go-To制度」

テレビの報じるニュースを横目に見て、外出が困難な病人高齢者は考えた。資本主義の市場経済が成熟した人間社会は、何やら頻繁に奇妙な現象が出現するようだ。例え理由はどうあれ、「不要不急の旅行」と「不要不急の外食」に膨大な税金が注ぎ込まれるらしい…

季節の足音

暑い暑いとぼやかれていた"夏娘"が足早に立ち去り、いつの間にか"秋美人"の季節になった。ところが近頃は"秋美人"のご機嫌が麗しくないようで、台風やら豪雨災害ばかりに目が向く歓迎されない現象ばかりだ。肝心の"美人さん"が出番を失いかけている印象だ。…

吾亦紅(われ-もこう)再び

バラ科の多年草。山野に自生し、高さ60~90センチメートル。晩夏、暗紅紫色の小花を球形の花序に密生。果実も同色。若葉は食用、根は止血・収斂しゅうれん剤。漢名、地楡。秋。源氏物語(匂宮)「物げなき―などは」 [広辞苑 第七版] 秋の季語になっているが地…

人生の明暗あれこれ

"照る日曇る日"と言う表現がある。人間生活の悲喜こもごもを天気になぞらえて言うらしいが、それはそのまま人生にも適用されるようだ。喜びや悲しみと一口に言っても、人それぞれの生活や思いは違うので、明るいと感じるか、暗いと感じるかもそれぞれ異なる…

ブログ疲れ

特別理由があるわけではないが、何となくブログを書くのに疲労感を覚えている。病人高齢者ゆえの体調の善し悪しが変動著しく、食欲を失うほどではないが執筆意欲を削がれている。暫く筆を休めざるを得ないかも知れないので、予めお知らせする。特にどうとい…

詩人の秋と「レフトアローン」

「秋の日のヴィオロンの」で始まるボードレールの有名な詩を持ち出すまでもなく、秋という季節は時として人を詩人にする。歌心や詩心のあるなしに関わりなく、何故か等しく人を感傷的にするようだ。長月と呼ばれる9月はその名のように月と過ごす時間が増える…

昼下がりの幸福感

やはり朝から晴れた日の午後は気持ちが良い。暑い夏の午後は余り歓迎されないが、日が短くなった長月の頃ともなると夜の仲秋の名月と共に、とても大切に思えるから不思議である。日差しの傾きが深くなって、我が家の三角形のベランダに陽溜まりが出来る。毎…

好都合と不都合

世の中は須く表と裏があるように、世の中の事象には好都合と不都合がついて回る。随分昔の話になるが、とある仏教宗派の頂点に立つ高僧が面白いことを言われた。「人は幸運に恵まれると運が良いと言い、不運に出会すと運が悪いと言うが、信仰心のあるなしで…

秋の夜長

暑い暑いと嘆いていたのが嘘のように急に涼しくなった。人間とは何と"天の邪鬼"に出来ているのだろうと感心しながら、慌てて衣装ケースに仕舞い込んでいた長袖シャツを取り出して着始めた。近年は時期に関係なく台風がやってくるので厄介だが、それがなけれ…

「外出自粛」の様変わり

前安倍政権が掲げた「Go Toキャンペーン」が好調のようだ。菅新政権になっても継続され、一段と規制が外されてタイミング良く折からの4連休が重なった。テレビのニュースで見る限りは、街の雑踏も行楽地の賑わいもコロナウイルス騒動が始まる前の様子と変わ…

高齢者の敬老の日

本日は「敬老の日」だそうな。齢80の高齢者の一人として、どこをどう無理しても「長生きしておめでとう」という言葉は出てこない。社会通念は時代と共に変わるべきで、現実が先行してとうの昔に長生きが目出度い時代は過去形になった。にも関わらず未だ国民…

秋彼岸4連休

前安倍政権が鳴り物入りで推し進めた「Go-Toキャンペーン」に東京が組み込まれて、目玉の経済支援策がスタートする運びになった。関係業界の期待する声とは裏腹に、早速東京都医師会長が反対意見をぶち上げた。賛否両論が激しく交錯する中で、コロナウイルス…

カラスの勝手

いつ頃だったか記憶が定かではないが、「カラスの勝手でしょう」という言葉が盛んに飛び交った時期があった。有名な童謡の一節を皮肉にもじったもので、流行語になって広く分布した。今更その古い言葉が脳裏を去来するほど、我が家の目の前の森に大量のカラ…

台風という非常災害

台風の季節になった。現在10号が沖縄と九州に来襲中で、異例の早期記者会見を開いた気象庁によると、「経験したことがない規模の猛威」だそうである。私たち人間が自分たちで招いた自然災害とは言え、人智を遙かに超えて襲い来る猛威には為す術がない。未曾…