獨庵放言録

群れず流されず時代を見つめ続ける老人の、骨太で繊細な風変わりブログ!!!

人影が消えた街で

連休明けの7日(木)に2ヶ月ぶりに地元市立病院へ通院した。世の中は変われば変わるもので、コロナ・ウイルスによる非常事態宣言が発せられて以来様変わりしていた。不要不急の外出は控えるようにとの自粛要請は再三目や耳にしていたが、久しぶりに自宅を出て見…

老人日記(9)

約1ヶ月ぶりの老人日記になった。世に「暇で元気な高齢者」という言葉が頻繁に使われていたが、コロナ・ウイルスで非常事態宣言以降は目や耳にする機会が滅法減った。急に元気な高齢者が激減したわけではなく、外出自粛で自宅へこもっているから目立たなくな…

政治家の幸運と不運

世の中の出来事には常に幸運と不運が付き纏うが、選挙で選ばれる政治家はその能力や実力以上にタイミングが非常に大きく作用する。一口にタイミングと言っても色々あり、選挙に出る際の候補者同士の実力や、選挙が実施される時期の善し悪しまで各種様々だ。…

新緑の感慨

世を挙げてコロナ・ウイルス騒動で大わらわだが、気がついてみると身の回りや遠近の山々の新緑が萌え立つようである。人間社会の騒ぎなど凡そ無関心だとでも言いたげに、濃淡様々な新緑が輝くばかりに目に入る。我が家の目の前の森は、種々雑多な樹種が入り…

外出自粛と人間の尊厳

随分前から自主的に外出を自粛している。肺がん再発患者なので慢性肺炎状態だ。ただでさえ息苦しく、時折咳き込むと呼吸困難になる。万一コロナ・ウイルスに感染すると三日と持たずにあの世とやらへ旅立たねばならない。最悪のシナリオはそればかりではない…

春の魔術

今年の春は近年の傾向に沿った天候不順な春のようだ。桜が咲く前までは3月とは思えない暖かな日が続いたが、例年になく早く開花した桜が妖しげな寒さを呼び込んだのか、咲いた桜が震えるような寒さと強風の到来になった。その桜が終わっても得体が知れない寒…

老人日記(8)

兎にも角にも大変な事態の到来である。小池東京都知事に続いて安倍総理も、異口同音に「緊急事態」を強調している。今やどちらを向いてもコロナの話題ばかりである。世界が未曾有の緊急事態で大きく揺れている。今更のように何ゆえこのようなことになったか…

緊急事態宣言

世の中の慌ただしさが一段と加速している。日に日に目に見えて増え続けるコロナ・ウイルス感染者数が、楽観の領域を超えてしまった。巨大都市東京が揺れ続けている。国の予測より早く、水際作戦の陣頭に立つ小池百合子都知事の勇姿が際立っている。この非常時…

新緑と世相

我が家の目の前の森が新緑に衣替えした。少し前まで"枯れ木の森"の風情だったが、あれよあれよという間に新緑の輝きになった。毎日目にしてはいるが、注意して見ないと気づかないくらい鮮やかに早い。芽吹きが始まったと思っている間の、一瞬の出来事でもあ…

寒い春と志村けん

近年の天候は誠に気まぐれで、お彼岸前までは晴天続きで暖かい日が多かったのに、お彼岸が過ぎてからは一転して肌寒い曇天や雨の日が続いている。自然現象も人間社会同様に「自己中心主義」になったようだ。この世に存在する全てのものが、勝手気ままに動き…

雪桜

昨日までの暖かさが一転して、今朝から東京は雪になった。一面の銀景色になり、折から咲いている桜が見えなくなっている。何も可もが白一色で、雪国では珍しくない景色も、東京では珍しい部類だ。「雪桜」という言葉があるのかどうか興味を覚えて、「広辞苑…

老人日記7(コロナ・ウイルス)

世を挙げて「コロナ・ウイルス」の脅威に晒されている。先進国、後進国の別なく、世界が脅える異常事態である。暫くはなりを潜めていたメガ都市東京も、急に増えだした感染者数を受けて急遽外出の自粛要請になった。不要・不急の外出は控えて、自宅でおとなし…

ホームの桜

先日肺癌再発のためのPET検査で、横浜線の相模原駅を訪れた。生憎風が強い日だったが、高幡不動駅から京王線へ乗車し、終点の八王子駅でJR線へ乗り換えた。両線の駅が別個なので5分程度歩かねばならないが、病人の哀しさで息切れがひどく10分以上の時間を費…

居眠り症候群

桜が一斉に開花するこの季節は日差しが暖かい。吹く風は時折冷たいが、ガラス越しの陽光は文字通りの「春本番」だ。白や薄紅色、濃いめのピンクなど、一口に桜と言っても結構多彩で、古木あり、若木ありでその変化も楽しめる。もう一つおまけを言えば、高齢…

桜の季節

昨日「桜あんパン」について書いた。途端にアクセス数が急上昇した。別に発売元の銀座木村屋總本店の回し者や親戚ではないので、正直びっくりした。ごく有り触れた「あんパン」の話で、取り立ててどうと言うことはないつまらない話なのに、多数の人達が興味…

桜あんパン

日本人なら「あんパン」を知らぬ者はいないだろう。最近は米のご飯よりもパン食を好む人が多いと見えて、街中のパン屋さんはどこの店も溢れるばかりに多種類のパンが店内に鎮座している。フランスあり、イギリスやドイツなどに加えてアメリカンスタイルや北…

弥生の木々と人間模様

弥生3月がスタートした。いつもにも増して出会いと別れが交錯する季節である。目の前の森も葉を落とした"枯れ木の風情"から、下草が青みを増して木々の蕾みが心なしか少し大きくなったように感じる。時に吹く強い風に枝が揺れて、しなりながら生きているのを…

弥生の雨

朝からの雨脚が弱まり、春雨模様の霧雨状態に変わった。高層住宅の8階から眺める彼方は灰色に煙って何も見えない。目の前の葉を落とした裸の森に降り注ぐ霧雨が、時折吹く風に揺れて白いレースのカーテンが揺れているようだ。物音は消えて暫しの静寂に包まれ…

新型コロナ・ウイルスの脅威

新型コロナ・ウイルスの拡散が止まらない。世界中の多くの人が出入りする東京ならいざ知らず、遠く離れた北海道で「非常事態宣言」まで出た。どうにも留まるところを知らない様相だ。本家中国と我が国のみならず、今や世界中に拡散した。単なる一時的な流行病…

花が招く季節

遅咲きの梅が今を盛りと咲き誇っている。2月早々に咲く早咲きの梅も良いが、何かしら季節に乗り遅れたような風情で、目立たずに咲き続ける遅咲きの梅は何故か桜を待っているようでけなげだ。人も花も同じだが、我先にと他の花や人を押しのけて世に出るものに…

今日の歳時記

妙なタイトルで、"京の歳時記"の間違いじゃないかと思われる方も居られよう。お断りするが、まだタイトルを間違えるほど呆けては居りませんのでご安心下さい。さて、今日のと表記したのには理由があって、近年の天候は季節感が乏しくなった。"地球温暖化"と…